ミカエル

また「笑う大天使(ミカエル)」を読みました。もう何度目なんだか。でも、いつもの所でまた泣けました。
「なんていい人なんだろう」
作品中には、梨生(りお)が、自分を捨てた父を恨む場面もまだ見ぬ父を恋しがる場面も全くありません。けれど、「私生児」と言われた自分を認知して「庶子」にしてくれた父を「なんていい人なんだろう」と表現する梨生ちゃんの天然さに泣かされる日もあれば、山ほどあって当たり前なはずの恨みつらみを乗り越えてその一言に至った日々を思って泣かされる日もあります。

すごいですよ。川原泉